コウモリの追い出し方法|法律を守った安全な駆除手順
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夜になると天井裏から「キーキー」という鳴き声が聞こえる。ベランダに黒いフンが落ちている。もしかして、コウモリが住み着いているかも…?
そう気づいたとき、多くの人が「すぐに駆除しなきゃ!」と焦るかもしれません。でも、ちょっと待ってください。実はコウモリは法律で保護されており、むやみに捕獲や殺傷をすると法律違反になる可能性があります。知らずに対処してしまうと、罰則が科せられることも。
この記事では、鳥獣保護法に配慮した正しいコウモリの追い出し方法を徹底解説します。効果的な忌避剤の使い方から、侵入口の封鎖方法、専門業者への依頼まで、安全かつ合法的な対策をすべてお伝えします。
コウモリ駆除と法律|なぜ勝手に捕獲してはいけないのか
コウモリは「鳥獣の保護及び管理並びに狩猟の適正化に関する法律」、通称「鳥獣保護管理法」によって保護されています。
日本に生息するコウモリの多くが絶滅危惧種に指定されています。特に都市部でよく見かけるアブラコウモリ(イエコウモリ)は、体が小さく、わずかな隙間にも入り込める身体能力を持っています。屋根裏や軒下、換気扇の隙間などに住み着きやすいため、人間の生活圏に入り込みやすい動物です。
この法律では、鳥類および哺乳類の野生動物を許可なく捕獲・殺傷することが禁止されています。そのため、家に住み着いたコウモリを勝手に駆除したり、捕まえたりすると法律違反になってしまいます。
違反すると、罰則が科せられる可能性があります。知らずにコウモリを傷つけたり殺してしまった場合でも、罰則の対象となるため注意が必要です。
うっかり殺傷してしまった場合の対応
ほうきで叩いて追い出そうとしたら、誤って傷つけてしまった…。
こんなケースは決して珍しくありません。コウモリの細い脚や羽は非常に折れやすく、硬いもので叩くと簡単に傷ついてしまいます。また、繁殖期に親を追い出すと、置いて行かれた子どもが死ぬおそれがあるため、これも鳥獣保護法違反となりかねません。
もし誤って傷つけてしまった場合は、速やかに自治体の環境課や保健所に相談しましょう。再発防止のために、侵入経路をふさぐなどの適切な対策を取ることが重要です。
出典がいじゅうZEROマガジン「コウモリも鳥獣保護法で守られている?コウモリを見つけたときの対処法を解説」より作成
コウモリを放置すると起こる深刻な被害
「法律で守られているなら、そのまま放置しておけばいいのでは?」と思うかもしれません。
しかし、コウモリが家屋に棲み着いた場合、多くの危険が生じます。放置すればするほど被害は拡大し、修復にかかる費用も大きくなるため、早めの対処が不可欠です。
糞尿による悪臭と建物の劣化
コウモリが天井裏に棲み着くと、糞尿で天井が汚染され、シミができる可能性があります。溜まり続ける糞尿で湿気と汚れにまみれた天井は劣化が進み、建物の寿命にも影響をおよぼしかねません。
鳥獣被害があり、糞尿が放置された家は、不動産としての資産価値も損なわれます。何より、糞尿による悪臭被害もあります。きれいに掃除して、天井などの建材に染みついた汚れも取り除かなくては、悪臭が残り続けます。
鳴き声と羽音による騒音被害
コウモリは夜行性のため、日が落ちてから活発化します。
コウモリの鳴き声は「キーキー」「チッチッ」と甲高く、特徴的です。デリケートな方なら、1匹程度の鳴き声でも睡眠妨害になります。コウモリは集団で棲み着く習性があるため、放置し続けるとだんだんと数が増える可能性があります。数が増えてうるさくなる前に、追い出しましょう。
ダニや病原菌による健康被害
コウモリの体には寄生虫や病原菌が多く付着している可能性があります。
コウモリ自身はウイルスに強く、自身は感染しません。しかし、なんらかの寄生虫や病原菌の宿主となっているおそれがあります。また、コウモリは狂犬病ウイルスの宿主でもあります。日本ではコウモリから狂犬病ウイルスが見つかる確率は低いとされておりますが、海外ではコウモリによる狂犬病の感染事故が起こっています。
さらに「ヒストプラスマ症」というカビの一種が肺に入り込み、感染する病気があります。ヒストプラスマ種のカビは、コウモリや鳥のフンに含まれていることが多いので、近くにコウモリがいる場合は感染のリスクが高まります。コウモリのフンを見つけた場合は、周辺のホコリを吸わないように気をつけてください。
※健康に関する不安がある場合は、医師にご相談ください。
出典がいじゅうZEROマガジン「コウモリも鳥獣保護法で守られている?コウモリを見つけたときの対処法を解説」より作成
法律を守った正しいコウモリ追い出し3ステップ
では、どうすれば法律に違反せずにコウモリを追い出せるのでしょうか?
自力でコウモリを駆除するためには、「場所を特定する」「追い出す」「侵入させない」の3つのステップが必要です。一般家庭でできるコウモリの正しい駆除方法を紹介します。
【ステップ①】コウモリがいる場所を特定する
コウモリは夜行性のため日没後に、超音波を発してエサである虫を捕食するため行動します。
コウモリが住み着きやすい場所にフン(茶色・パサパサしている)が落ちていないか確認しましょう。コウモリが住み着きやすい場所は、軒下や屋根、壁の隙間、エアコン室外機の配管、換気口・通気口の隙間などです。
コウモリのフンは黒くボロボロと崩れるもので、床下や天井裏などに落ちています。フンが原因で感染症を患う可能性があるため、巣の周辺のホコリを舞い上げない、ホコリを吸わないように十分注意しましょう。
【ステップ②】コウモリを追い出す
場所を特定したら、住み着いているコウモリを追い出しましょう。
コウモリを追い出すのに有効な忌避アイテムを紹介します。それぞれ手軽さ・持続性・価格が異なるので、ご自身のやりやすそうな方法で追い出しましょう。組み合わせて使用するとより高い効果を得られます。
スプレータイプの忌避剤は、一時的にコウモリを駆除するには即効性があり効果的です。コウモリの嫌がるハッカの香りで追い出すことができます。しかし、効果は数時間なのでコウモリはまた戻ってきてしまいます。スプレーは天然成分でできているものが多く、人体への影響も少ないため、初心者にもおすすめです。
ジェルタイプの忌避剤は、持続性が高く、1〜2ヶ月程度効果が続きます。シャッターの隙間や換気扇の中など狭い場所に設置するのに適しています。
燻製剤は、床下や屋根裏の中など広い場所に効果的です。煙でコウモリを追い出すことができますが、使用中は人やペットが近づかないよう注意が必要です。
超音波機器は、コウモリが嫌がる超音波を発生させて追い払います。屋根裏の中など反響する場所に設置すると効果的です。
また、市販の忌避剤以外にも、蚊取り線香の煙で一時的に燻りだす効果があります。夜行性のコウモリは強い光に弱いので、ライトなどの強い光で誘導して家の外に追い出し、侵入口を塞ぐのも有効です。
【ステップ③】コウモリの侵入を防ぐ
コウモリを追い出したら、再び侵入されないように侵入口を塞ぎましょう。
コウモリはわずかな隙間にも入ることができるため、小さな隙間も見逃さないことが重要です。侵入口には金網やパンチングメタル、シーリング材などを使って塞ぎます。
家の構造上、侵入口を塞ぐことが困難な場合は、侵入口にCDやアルミ箔等を設置するとコウモリが出す超音波を乱反射させる効果があり、近づき辛くなります。
出典くらしのマーケットマガジン「コウモリ駆除は家庭でもできる|おすすめ忌避剤6選」より作成
コウモリ駆除に最適な時期は4〜5月と9〜10月
コウモリ駆除には適した時期があります。
最適なのは4〜5月と9〜10月です。この時期は繁殖期を避けており、子どもがいない可能性が高いため、親を追い出しても法律違反になるリスクが低くなります。
逆に、6〜8月は繁殖期にあたり、子どもがいる可能性が高いため、この時期に親を追い出すと置いて行かれた子どもが死ぬおそれがあり、鳥獣保護法違反となる可能性があります。冬場(11〜3月)は冬眠期にあたるため、コウモリが動かず追い出しにくい時期です。
駆除を検討している方は、適切な時期を選んで実施することをおすすめします。
市役所や専門業者への相談|自力で難しい場合の対処法
「自分で対処するのは難しそう…」「屋根裏に入るのは怖い…」そう感じる方も多いでしょう。
市役所や保健所ではコウモリ駆除ができない
残念ながら、多くの自治体では、捕獲や駆除等は行っていません。ご自身の管理地は、ご自身で防除する対応が必要です。ただし、自治体によっては、コウモリに対応可能な業者を紹介してくれたり、忌避剤の使い方などのアドバイスをしてくれる場合があります。
まずは環境課や保健所に相談してみることをおすすめします。
専門業者に依頼するメリット
対応が困難な場合は、専門業者に依頼するのが安全です。
専門業者は、法律に従った適切な方法でコウモリを追い出し、侵入口を塞いでくれます。また、糞尿の清掃や消毒、天井裏の修復まで対応してくれる業者もあります。自分で対処するよりも再発のリスクも低くなります。
コウモリ駆除の費用相場は、一般的に3万円〜20万円程度です。被害の規模や作業内容によって料金は変動しますが、放置して被害が拡大すると、修復費用がさらに高額になる可能性があります。早めの対処が結果的にコストを抑えることにつながります。
※法律の解釈や適用については、専門家や自治体にご相談ください。
出典朝倉市「コウモリについてのお知らせ」より作成
まとめ|法律を守って安全にコウモリを追い出そう
コウモリは鳥獣保護法で守られており、無許可での捕獲・殺傷は法律違反になります。
しかし、正しい方法で対処すれば、法律に違反することなく安全にコウモリを追い出すことができます。「場所を特定する」「追い出す」「侵入させない」の3ステップを守り、適切な忌避剤や侵入口の封鎖を行いましょう。
自力での対処が難しい場合は、専門業者に依頼するのが安心です。放置すればするほど被害は拡大し、修復費用も高額になるため、早めの対処が重要です。
コウモリ被害でお困りの方は、まずは自治体に相談し、必要に応じて専門業者に依頼することをおすすめします。害虫・害獣駆除に関するさらに詳しい情報は、当サイトでご確認ください。
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