ゴキブリを掃除機で吸ったらどうなる?死ぬのか・卵鞘が残る可能性と正しい処理

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ゴキブリが突然出てきて、とっさに掃除機で吸ってしまった。「このまま掃除機の中に入れておいて大丈夫?」「あとから出てこない?」と気になる人も多いでしょう。

すでに吸ってしまったなら、ゴキブリが死んだかどうかを確かめる必要はありません。紙パックやダストカップ内のゴミを袋に入れて密封し、早めに処分してください。

掃除機に吸われたゴキブリが必ず生き残るわけではありません。実験では吸引によって死亡した幼虫・成虫が確認されている一方、卵鞘が生き残って孵化した例もあります。

吸ってしまった後にやること

  1. 掃除機の運転を止める
  2. 紙パックまたはダストカップ内のゴミを袋に入れる
  3. 袋の口をしっかり閉じて処分する
目次

ゴキブリを掃除機で吸うと死ぬ?

死ぬことはありますが、家庭の掃除機で吸えば必ず死ぬとはいえません。

日本ペストロジー学会に掲載された研究では、吸引掃除機でチャバネゴキブリを吸引したところ、幼虫と成虫は吸引時の衝撃によって外骨格が損傷し、すべて死亡しました。

つまり、「掃除機ではゴキブリは死なない」という説明も正確ではありません。吸い込まれる途中でホースや掃除機内部に衝突し、致命的な損傷を受ける場合があります。

ただし、この結果はチャバネゴキブリと特定の掃除機を使った実験によるものです。クロゴキブリなど別の種類や、構造・吸引力が異なる家庭用掃除機でも同じ結果になるとは限りません。

そのため、実際に自宅で吸ったゴキブリについては、生死を判断せずにゴミごと処分するのが確実です。

出典:日本ペストロジー学会「吸引掃除機によるチャバネゴキブリ吸引後の虫体の状況」

幼虫・成虫・卵鞘で生き残りやすさは違う?

「小さいゴキブリなら生き残る」「大きい成虫なら掃除機にも耐える」といった、体の大きさだけで生存率を判断できる根拠は確認されていません。

確認できる国内研究では、チャバネゴキブリの幼虫と成虫はいずれも死亡しています。一方、卵鞘では異なる結果が出ています。

対象確認された結果
チャバネゴキブリの幼虫吸引後、すべて死亡
チャバネゴキブリの成虫吸引後、すべて死亡
卵鞘30個中4個が生き残って孵化

卵鞘の生存は4個/30個、約13.3%です。

ただし、これは家庭にいるすべてのゴキブリの「卵の生存率が13.3%」という意味ではありません。あくまで、この実験条件で得られた結果です。

親ゴキブリが死んでも卵鞘は残ることがある

掃除機で吸った後に注意したいのは、成虫よりも卵鞘が残っているケースです。

先ほどの研究では、成虫が死亡した一方で、30個の卵鞘のうち4個は生き残って孵化しました。卵鞘は幼虫や成虫よりも吸引時の衝撃に耐えたと考えられています。

そのため、掃除機の中でゴキブリが動かなくなっていても、紙パックやダストカップを長期間そのままにしておくのは避けたほうがよいでしょう。

「親が死んでいるから大丈夫」ではなく、吸ったゴミまで処分して完了と考えてください。

ゴキブリを掃除機で吸った後の処理方法

ゴキブリを掃除機で吸った後の処理方法

紙パック式の場合

  1. 掃除機の電源を切る
  2. 紙パックを取り外す
  3. 紙パックごとビニール袋へ入れる
  4. 袋の口をしっかり閉じる
  5. 自治体の分別ルールに従って処分する

米国EPAのIPM資料でも、ゴキブリなどを掃除機で回収した後は、掃除機のバッグを密封できる袋へ入れて廃棄する方法が示されています。

出典:U.S. EPA「Safe Control: Cockroaches & Rodents」

サイクロン式・紙パックなしの場合

  1. 掃除機の電源を切る
  2. 大きめのゴミ袋を用意する
  3. 袋の中でダストカップのゴミを捨てる
  4. すぐに袋の口を閉じる
  5. ダストカップは取扱説明書に従って清掃する

室内でダストカップを開けてゴミを散らすのは避けましょう。

ゴキブリのフンや脱皮殻などの細かな破片はアレルゲンになることがあります。ミネソタ大学では、ゴキブリや卵鞘を掃除機で除去する際、細かな破片が空気中へ広がるのを抑えるためHEPAフィルター付き掃除機の使用を案内しています。

出典:University of Minnesota Extension「Cockroaches」

掃除機の中にそのまま放置してもいい?

わざわざ掃除機の中で死ぬのを待つ必要はありません。

吸引によって死亡している可能性はありますが、家庭で使っている掃除機で同じ結果になるとは限らず、卵鞘が残っている可能性もあります。

紙パック式なら紙パックごと、サイクロン式なら中のゴミを袋へ入れて密封し、そのまま処分するのがシンプルです。

1匹吸った後にゴキブリ対策は必要?

掃除機で処理できるのは、目の前にいたゴキブリだけです。

一度だけ大きなゴキブリを見ただけなら、屋外から偶然侵入した個体の可能性もあります。しかし、短期間に何度も見かける、小さな個体が複数出るといった場合は、室内や建物内にほかの個体がいる可能性も考えて対策したほうがよいでしょう。

まずは、食べ物や生ゴミを出したままにしない、シンク周辺の水分を残さない、冷蔵庫や家具の裏などを清掃するといった対策を行います。

隠れているゴキブリまで対策する場合は、毒餌剤も使えます。ブラックキャップの設置方法や注意点については、ブラックキャップの正しい設置と対策も参考にしてください。

小さなゴキブリが何匹も出る場合は発生場所も確認する

特にチャバネゴキブリなどの小型種を繰り返し見かける場合は、見つけた個体を掃除機で吸うだけでは十分とはいえません。

冷蔵庫や調理家電の周辺、シンク下、家具の隙間など、暗く狭い場所に潜んでいる個体がいないか確認し、清掃や毒餌剤による対策を組み合わせます。

チャバネゴキブリの特徴や対策については、チャバネゴキブリの駆除方法でも詳しく解説しています。

何度対策しても発生が続く、発生場所が分からない、数が多く自力での処理が難しい場合は、専門業者による調査・駆除も検討できます。

ゴキブリ駆除業者の料金・口コミ・選び方はこちら

まとめ

  • 掃除機で吸ったゴキブリが必ず生き残るわけではない
  • チャバネゴキブリの実験では幼虫・成虫はすべて死亡した
  • 一方、卵鞘は30個中4個が生き残って孵化した
  • ゴキブリの種類や掃除機が違えば同じ結果になるとは限らない
  • 吸った後は紙パックやダストカップ内のゴミを密封して処分する

掃除機で吸った後に重要なのは、「死んだかどうか」を確認することではありません。吸い込んだゴミを密封して処分するところまで行えば、目の前の個体への対応は完了です。

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