犬・猫がいる家庭の害虫駆除|殺虫剤の注意点と安全に業者へ依頼する方法

犬や猫がいる家庭で害虫が出ると、「今すぐ殺虫剤を使っていいの?」と迷いますよね。

ゴキブリやノミ、ダニ、ムカデなどを放置するのは不安です。
一方で、殺虫剤や駆除グッズを使うと、犬猫が薬剤に触れないかも気になります。

特に犬や猫は、床に近い場所で生活しています。

床をなめる、足裏を毛づくろいする、フード皿や水皿のまわりを歩くなど、人とは違う動きをします。

そのため、犬・猫がいる家庭では、害虫を駆除するだけでなく、薬剤や虫の死骸にペットを触れさせないことが重要です。

この記事では、犬・猫がいる家庭で害虫駆除をするときの注意点、自分でできる対策、業者に相談した方がいいケースを解説します。

子供やペットがいる家庭全体の害虫駆除については、以下の記事でも解説しています。

目次

犬・猫がいる家庭で害虫駆除に注意が必要な理由

犬や猫がいる家庭では、「殺虫剤を使えるか」だけでなく、犬猫がどこを歩くか・どこをなめるかまで考える必要があります。

人間にとっては問題なさそうな場所でも、犬猫にとっては接触しやすい場所があります。

まず、注意したい場所を整理しておきましょう。

注意する場所理由
床・巾木まわり犬猫が歩く・なめる・寝転ぶことがある
フード皿・水皿まわり薬剤や虫の死骸が残ると口に入る可能性がある
トイレまわり猫砂やトイレシートに薬剤が付くことがある
ペットベッド・毛布体に長時間触れる
家具のすき間猫が入り込むことがある
キッチン・洗面所害虫が出やすく、犬猫も近づきやすい

なお、ペットがいる家庭で殺虫剤を使う場合は、ペット本体だけでなく、フード皿・水皿・寝具・おもちゃなども処理場所から移動し、ラベル記載時間または薬剤が乾くまで近づけないことが基本です。 出典:NPIC「Pets and Pesticide Use Fact Sheet」

床や家具をなめることがある

犬や猫は、床や家具をなめることがあります。

たとえば、キッチンの床にゴキブリが出たとします。

スプレー式殺虫剤で駆除できたとしても、そのあと犬が床のにおいを嗅いだり、猫が足裏についた成分を毛づくろいで口にしたりする可能性があります。

特に注意したいのは、以下のような場所です。

  • キッチンの床
  • 洗面所
  • フード皿の近く
  • 水皿の近く
  • トイレまわり
  • ソファ下
  • 家具の脚まわり

殺虫剤を使ったあとは、害虫が死んだかどうかだけでなく、犬猫がなめそうな場所に薬剤が残っていないかを確認しましょう。

毛づくろいで薬剤を口にする可能性がある

猫は毛づくろいをよくします。犬も足先や体をなめることがあります。

そのため、床や家具に残った薬剤が足裏や被毛につくと、あとから口に入る可能性があります。

犬猫を部屋に戻す前には、最低限以下を確認してください。

  • 換気は終わっているか
  • 薬剤は乾いているか
  • 床に濡れた跡が残っていないか
  • 犬猫が歩く場所に薬剤が残っていないか
  • 虫の死骸を片付けたか

「乾いたように見える」だけで判断せず、製品ラベルや業者の指示を確認することが大切です。

フード皿・水皿・トイレまわりに薬剤が残ることがある

フード皿や水皿を出したまま殺虫剤を使うのは避けましょう。

薬剤が直接かからなくても、スプレーの粒子やくん煙剤の煙がまわりに広がることがあります。

水皿に薬剤や虫の死骸が入ると、犬猫がそのまま飲んでしまうかもしれません。

害虫駆除の前には、以下を別の部屋へ移動しておくと安心です。

  • フード皿
  • 水皿
  • トイレ
  • ペットベッド
  • 毛布
  • おもちゃ
  • キャリー
  • ケージ内の布類

作業後に戻すときは、水を新しく入れ替え、食器まわりの床も確認してから戻しましょう。

ベイト剤や粘着トラップに触れる可能性がある

ゴキブリ対策では、ベイト剤や粘着トラップを使うことがあります。

スプレーより部屋全体に広がりにくい一方で、犬猫が触れると別のリスクがあります。

駆除グッズ犬猫家庭での注意点
ベイト剤・毒餌剤犬猫が口にしない場所に固定する
粘着トラップ足や毛に付かない場所に置く
置き型忌避剤倒したり、なめたりしない場所に置く
捕獲器犬猫がいたずらしない場所に置く

猫は狭い場所にも入り込みます。

「犬は届かないけど、猫なら前足を入れられる場所」は意外と多いです。

ベイト剤や粘着トラップを置くときは、犬基準ではなく、猫の動きまで考えて設置しましょう。

子犬・子猫・高齢犬・高齢猫は特に注意が必要

同じ犬猫でも、年齢や体調によって注意点は変わります。

特に注意したいのは、以下のようなケースです。

  • 子犬・子猫
  • 高齢犬・高齢猫
  • 持病がある
  • 皮膚が弱い
  • 呼吸器に不安がある
  • 過去に薬剤で体調を崩したことがある

子犬や子猫は好奇心が強く、床に落ちているものを口にしやすいです。

高齢犬や高齢猫は、においや環境の変化に弱いことがあります。

不安がある場合は、自己判断で強い薬剤を使うより、動物病院や害虫駆除業者に相談した方が安心です。

犬・猫がいる家庭で殺虫剤・駆除グッズを使うときの注意点

犬猫がいる家庭でも、家庭用の殺虫剤や駆除グッズを使うことはあります。

ただし、使う前に次の3つを確認してください。

  1. 犬猫を退避させられるか
  2. フード皿・水皿・寝具を片付けたか
  3. 使用後に換気・床確認ができるか

「ペットがいる家庭でも使える」と書かれている製品でも、使用中の退避や換気が不要とは限りません。

必ず製品ラベルを確認しましょう。

スプレー式殺虫剤を使う場合

スプレー式殺虫剤は、目の前の害虫にすぐ使いやすい方法です。

ただし、犬猫がいる部屋でそのまま噴射するのは避けましょう。

使うときは、以下の流れで進めると安全です。

タイミングやること
使用前犬猫を別室へ移動する
使用前フード皿・水皿・ベッド・おもちゃを片付ける
使用中犬猫を部屋に入れない
使用後窓を開けて換気する
使用後床や家具の脚まわりを確認する
使用後死骸をすぐに片付ける

特に、フード皿の近く、寝床の近く、トイレまわりは丁寧に確認してください。

犬猫がなめそうな場所に薬剤が残っている場合は、製品ラベルの指示に従って対応しましょう。

ベイト剤・毒餌剤を使う場合

ベイト剤・毒餌剤は、ゴキブリ対策で使われることが多いです。

スプレーのように部屋全体へ広がりにくい一方で、犬猫が口にすると危険です。

置くなら、以下のような場所を選びます。

  • 冷蔵庫の奥
  • シンク下の奥
  • 家具の裏
  • 犬猫が開けられない収納内
  • ペットの生活動線から外れた場所

ただし、猫は狭い場所に入り込みます。

猫がいる家庭では、「猫が前足を入れられないか」「倒して遊ばないか」まで確認してください。

設置後も、ベイト剤が動いていないか、容器が破損していないかを定期的に見ておきましょう。

粘着トラップを使う場合

粘着トラップは、薬剤を使わずに害虫を捕まえられる便利なグッズです。

ただし、犬猫が踏むと、足や毛に粘着面が付くことがあります。

設置を避けたい場所は以下です。

  • ペットベッドの近く
  • フード皿の近く
  • 水皿の近く
  • トイレの近く
  • 犬猫がよく通る廊下
  • 猫が入る家具のすき間

もし犬猫に粘着トラップが付いた場合、無理に引っ張らないでください。

皮膚や毛を傷める可能性があります。

取れない場合や赤みがある場合は、動物病院に相談しましょう。

くん煙剤・くん蒸剤を使う場合

くん煙剤・くん蒸剤は、部屋全体に薬剤を広げるタイプです。

犬猫がいる家庭では、特に注意が必要です。

使用中は、犬猫を必ず部屋の外へ出してください。

可能であれば、家の外や家族の家、ペットホテルなどに退避させると安心です。

くん煙剤を使う前に片付けるものは以下です。

片付けるもの理由
フード皿・水皿口に入るものだから
ペットベッド・毛布体に長時間触れるから
おもちゃ犬猫がなめることがあるから
トイレ・猫砂薬剤や煙が付く可能性があるから
キャリー・ケージ内の布類作業後も使うものだから

くん煙剤を使う場合、犬・猫などのペットは部屋の外または屋外へ出し、十分に換気してから戻す必要があります。

ペットのえさは部屋の外に出すか、戸棚や蓋つきケースに収納し、ペットのおもちゃにはカバーをかけるなどの準備も必要です。

出典:アース製薬「くん煙(煙・霧)剤ご使用前の準備と使い方」

忌避剤・天然成分系グッズを使う場合

「天然成分」「植物由来」と書かれていると、犬猫にも安全に見えます。

しかし、天然成分だから必ず安全とは言えません。

特に注意したいのは、以下のような使い方です。

  • ペットベッドに直接スプレーする
  • 猫がいる部屋でアロマ系の忌避剤を多用する
  • フード皿の近くに置く
  • 犬猫がなめる床に使う
  • 体に直接吹きかける

犬猫がいる家庭では、「人間にとって自然由来か」よりも、犬猫がなめる場所に付かないかを基準にしましょう。

不安がある場合は、動物病院に確認してから使う方が安全です。

害虫別|犬・猫がいる家庭での対処法

犬猫がいる家庭では、害虫の種類によって対応を変える必要があります。

単発で出た害虫なら自力で対応できることもありますが、被害が続く場合や危険な害虫の場合は、無理をしない方がよいです。

まずは、害虫別の判断目安を見てください。

害虫自力対応できる目安業者相談の目安
ゴキブリ単発で出た小さいゴキブリを複数見る、何度も出る
ノミペットの体・寝床周辺が中心室内全体で被害が続く
ダニ寝具やペットベッド周辺が中心刺される・かゆみが続く
ムカデ単発で侵入した何度も出る、侵入経路が分からない
ハチ巣がない巣がある、出入りが多い
トコジラミ自己判断は避けたい疑いがある時点で早めに相談

ゴキブリ

ゴキブリが出たら、まず犬猫を近づけないようにしましょう。

犬猫がゴキブリを追いかけると、殺虫剤をかけた場所に触れたり、弱ったゴキブリを口にしたりする可能性があります。

自分で対応するなら、以下の順番がおすすめです。

  1. 犬猫を別室へ移動する
  2. フード皿・水皿を片付ける
  3. 必要な場所だけに殺虫剤を使う
  4. 死骸をすぐに片付ける
  5. 換気して床まわりを確認する

小さなゴキブリを何度も見る場合は、室内で繁殖している可能性があります。

この場合、ベイト剤を増やしすぎるより、業者に発生源を確認してもらう方が安心です。

ノミ

犬猫がいる家庭では、ノミ対策は特に重要です。

ノミはペットの体だけでなく、カーペット、ソファ、ペットベッド、寝具にも広がることがあります。

ノミを見つけたら、室内だけでなくペットの体も一緒に対策しましょう。

対策場所やること
ペットの体動物病院で相談する
ペットベッド洗濯・乾燥する
カーペット掃除機をかける
ソファすき間まで掃除する
部屋全体継続して清掃する

CDCはノミ対策として、室内の掃除機がけやペット用寝具の洗浄をすすめています。また、ペットに合うノミ対策製品は獣医師に相談するよう案内しています。

EPAも、ノミ・マダニ対策ではペットが寝る場所を重点的に掃除し、ペット用寝具を洗うことを挙げています。

市販のノミ駆除薬を使う場合は、犬用を猫に使わないでください。

猫は一部の成分に敏感な場合があります。猫に使える製品かどうかを必ず確認しましょう。

ダニ

ダニは種類によって対策が変わります。

寝具やカーペットにいるダニもいれば、犬猫の体に関係するダニもあります。

犬猫が体をかゆがる、皮膚をなめ続ける、赤みがある場合は、まず動物病院に相談してください。

室内では、犬猫がよく過ごす場所を重点的に掃除します。

  • ペットベッド
  • 毛布
  • カーペット
  • ソファ
  • 寝具
  • クッション

掃除機、洗濯、乾燥を組み合わせると対策しやすくなります。

ダニ用スプレーやくん煙剤を使う場合は、犬猫を退避させ、使用後に換気と確認を行いましょう。

ムカデ

ムカデは、咬まれるリスクがある害虫です。

犬猫が見つけると、前足で触ったり、口でくわえようとしたりすることがあります。

ムカデを見つけたら、まず犬猫を離してください。

自力で駆除する場合も、犬猫がいない状態で行いましょう。

ムカデが何度も出る場合は、室内だけでなく侵入経路の対策が必要です。

  • 玄関
  • 排水口
  • 床下
  • 外壁まわり
  • 庭や植木鉢の下

繰り返し出る場合は、業者に相談した方がよいです。

ハチ

ハチは、犬猫が刺される危険があります。

特に犬は、動くものに興味を持って近づくことがあります。

庭やベランダにハチがいる場合は、犬猫を外に出さないようにしてください。

巣がある場合、自力で駆除するのは危険です。

殺虫スプレーを使ったあとにハチが飛び回り、犬猫や家族が刺される可能性があります。

巣を見つけたら、早めに業者へ相談しましょう。

トコジラミ

トコジラミは、ベッド、布団、ソファ、家具のすき間に潜む害虫です。

犬猫がいる家庭では、ペットベッドや毛布、ソファまわりも確認が必要です。

トコジラミは市販薬だけで対処しにくいことがあります。

また、屋外用の薬剤を室内で使うなど、誤った対策は危険です。

トコジラミ対策では、屋外用の薬剤を室内で使ったり、対象害虫が異なる製品を自己判断で使ったりしないことが重要です。使用前には、製品ラベルの対象害虫・使用場所・使い方を確認しましょう。 出典:CDC/ATSDR「Health Advisory: Misuse of Pesticides for Bed Bug Control」

犬・猫がいる家庭で業者に依頼した方がいいケース

犬猫がいる家庭では、自力駆除にこだわりすぎない方がいい場面があります。

特に、薬剤を使う場所と犬猫の生活スペースが重なる場合は、業者に相談した方が安心です。

以下に当てはまる場合は、早めに相談を検討しましょう。

ケース業者に相談した方がいい理由
ノミやダニの被害が続くペットの体と室内の両方で対策が必要
ゴキブリが何度も出る室内で繁殖している可能性がある
ムカデやハチが出る犬猫が咬まれる・刺されるリスクがある
トコジラミが疑われる自力駆除が難しく再発しやすい
市販薬を使うのが不安薬剤の使い方を確認しながら進められる
赤ちゃんや小さい子供もいるより慎重な施工判断が必要

ノミやダニの被害が続く

ノミやダニの被害が続く場合、室内だけを掃除しても不十分なことがあります。

ペットの体に原因が残っている場合もあるため、まず動物病院に相談しましょう。

そのうえで、カーペットやソファ、ペットベッドなど室内の被害が広い場合は、害虫駆除業者に相談するのも選択肢です。

ゴキブリが何度も出る

ゴキブリを何度も見る場合は、家の中に潜んでいる可能性があります。

特に、小さなゴキブリを複数見る場合は注意してください。

キッチンや洗面所にベイト剤を置きたい場合でも、犬猫の生活動線と重なるなら慎重に進める必要があります。

ムカデやハチなど危険な害虫が出る

ムカデやハチは、犬猫が直接被害を受ける可能性があります。

自分で駆除しようとして、犬猫が近づいてしまうと危険です。

危険な害虫は、無理に自力で対応せず、業者へ相談しましょう。

トコジラミの被害が疑われる

トコジラミは、寝具や家具のすき間に潜みます。

犬猫の寝床まわりにも入り込む可能性があります。

市販薬を何度も使っても改善しない場合や、刺される被害が続く場合は、専門業者に相談してください。

市販薬を使うのが不安

犬猫がいると、「この殺虫剤を使っていいのか」と迷うことがあります。

不安なまま使うより、業者に相談した方が安全です。

相談するときは、以下を確認してください。

  • どこに薬剤を使うのか
  • 犬猫は何時間退避すればいいのか
  • 作業後に床拭きは必要か
  • フード皿や水皿はいつ戻せるか
  • ペットベッドは洗うべきか

赤ちゃんや小さい子供も同居している

犬猫だけでなく、赤ちゃんや小さい子供もいる場合は、さらに注意が必要です。

赤ちゃんは床に近い場所で過ごし、手やおもちゃを口に入れることがあります。

犬猫も床をなめたり、足裏を毛づくろいしたりします。

このような家庭では、薬剤を使う場所と生活動線を分けることが重要です。

業者に相談するときに伝えること

犬・猫がいる家庭で害虫駆除業者に依頼するときは、最初にペットがいることを伝えましょう。

「犬がいます」「猫がいます」だけで終わらせず、生活場所や不安点まで伝えると、施工内容を確認しやすくなります。

業者に伝えること一覧

伝えること理由
犬猫の種類・年齢・体重退避方法を考えやすい
持病やアレルギー薬剤やにおいへの不安を伝えられる
普段過ごしている部屋施工場所と生活動線を確認できる
フード皿・水皿・トイレの場所薬剤がかからないようにできる
退避できる場所作業中の安全確保につながる
避けたい薬剤や施工方法不安を事前に共有できる

犬猫の種類・年齢・体重

犬猫の種類、年齢、体重を伝えてください。

大型犬なのか、小型犬なのか。

子猫なのか、高齢猫なのか。

これだけでも、退避の方法や作業後の確認ポイントが変わります。

持病やアレルギーの有無

持病やアレルギーがある場合は、必ず伝えましょう。

特に、呼吸器、皮膚、過去の薬剤トラブルがある場合は注意が必要です。

業者は獣医師ではありません。

健康面に不安がある場合は、動物病院にも相談しておくと安心です。

普段過ごしている部屋

犬猫が普段どこで過ごしているかを伝えます。

リビング、寝室、キッチン、洗面所など、害虫の発生場所と生活スペースが重なる場合は、薬剤の使い方を確認しましょう。

フード・水皿・トイレ・ベッドの場所

フード皿、水皿、トイレ、ベッドの場所も伝えてください。

作業範囲に近い場合は、事前に移動する必要があります。

業者には、次のように確認すると具体的です。

  • この場所に薬剤を使いますか?
  • フード皿や水皿はいつ戻せますか?
  • ペットベッドは洗った方がいいですか?
  • 作業後に床拭きは必要ですか?

退避できる場所

作業中に犬猫をどこへ退避させるか決めておきましょう。

候補は以下です。

  • 別室
  • 家族の家
  • ペットホテル
  • 動物病院の一時預かり
  • 施工範囲外の安全な場所

くん煙剤や広範囲の施工では、別室では不十分な場合があります。

作業内容に合わせて、業者に確認してください。

避けたい薬剤や不安な施工方法

不安がある場合は、遠慮せずに伝えましょう。

たとえば、次のように伝えると分かりやすいです。

  • 猫が床をよくなめるので、床への薬剤使用が不安です
  • ペットベッドの近くには薬剤を使わないでほしいです
  • 施工後にどこを拭けばいいか教えてほしいです
  • 犬が拾い食いするので、ベイト剤の設置場所を確認したいです

業者に相談するときは、「ペットがいても大丈夫ですか?」だけでなく、どこに何を使うのかまで確認しましょう。

害虫駆除中の犬・猫のストレスを減らす方法

害虫駆除では、薬剤だけでなくストレスにも注意しましょう。

知らない作業員、作業音、家具の移動、いつもと違うにおいは、犬猫にとって負担になることがあります。

事前に準備しておくだけでも、当日の負担を減らしやすくなります。

作業前に退避場所を決めておく

作業当日に慌てて移動させると、犬猫が不安になりやすいです。

事前に退避場所を決めておきましょう。

短時間の作業なら別室で対応できることもあります。

広範囲の施工やくん煙剤を使う場合は、家の外や預け先も検討してください。

キャリーやケージに慣れさせておく

猫や小型犬を移動させる場合は、キャリーやケージが必要になることがあります。

普段から慣れていないと、当日に強く嫌がることがあります。

数日前から部屋に出しておき、においに慣れさせておくと移動しやすくなります。

お気に入りの毛布やおもちゃを用意する

退避先には、犬猫が安心できるものを持っていきましょう。

  • お気に入りの毛布
  • いつものベッド
  • おもちゃ
  • 水皿
  • トイレ用品

ただし、施工する部屋に置いてあったものをそのまま持ち出す場合は、薬剤や虫の死骸が付いていないか確認してください。

作業音や知らない作業員から距離を取る

犬猫は、知らない人や作業音に敏感に反応することがあります。

吠える、隠れる、落ち着かない、トイレを失敗するなどの反応が出ることもあります。

作業員が出入りする玄関や廊下に近い場所ではなく、できるだけ静かな場所で待たせましょう。

作業後は落ち着いてから元の部屋に戻す

作業が終わっても、すぐに犬猫を戻さないでください。

まず、以下を確認しましょう。

  • 換気は終わったか
  • 薬剤は乾いたか
  • 床に濡れた跡はないか
  • フード皿や水皿を戻してよいか
  • 虫の死骸は残っていないか

戻したあとも、しばらく様子を見てください。

害虫駆除後に犬・猫を戻す前の確認ポイント

害虫駆除は、作業後の確認まで含めて完了です。

犬猫を部屋へ戻す前に、触れる場所を中心に確認しましょう。

戻す前のチェックリスト

確認項目チェック
十分に換気した
床や家具に薬剤が残っていない
フード皿・水皿を洗った
水を新しく入れ替えた
トイレを戻してよい状態にした
ペットベッドや毛布を確認した
虫の死骸を片付けた
犬猫の様子を見る準備ができている

十分に換気できているか

まず換気をしましょう。

窓を開け、空気を入れ替えます。

換気扇がある場合は併用しても構いません。

ただし、必要な換気時間は製品や施工内容によって変わります。

必ずラベルや業者の指示を確認してください。

床や家具に薬剤が残っていないか

犬猫が歩く場所、なめる場所を中心に確認します。

特に以下の場所は見落としやすいです。

  • フード皿の近く
  • 水皿の近く
  • ペットベッドの近く
  • トイレの近く
  • ソファ下
  • 家具の脚まわり
  • キッチン下
  • 洗面所まわり

必要に応じて、業者に「どこを拭けばいいか」を聞いてください。

フード皿・水皿・トイレを戻してよいか

フード皿や水皿は、薬剤がかからない場所に保管しておくのが基本です。

戻す前に洗い、水は新しく入れ替えましょう。

猫砂やトイレシートに薬剤や煙がかかった可能性がある場合は、交換を検討してください。

ペットベッドや毛布に薬剤や虫の死骸が付いていないか

ペットベッドや毛布は、犬猫が長時間触れるものです。

薬剤がかかった可能性がある場合は、洗えるものは洗ってください。

虫の死骸が付いていないかも確認しましょう。

害虫の死骸を放置すると、犬猫が鼻を近づけたり、口にしたりする可能性があります。

犬猫の体調に異変がないか

部屋に戻したあとも、犬猫の様子を見てください。

以下のような変化がある場合は注意が必要です。

  • よだれが増える
  • 吐く
  • 下痢をする
  • くしゃみや咳が続く
  • ふらつく
  • 元気がない
  • 体をかゆがる
  • 震える

異変がある場合は、動物病院に相談してください。

その際、使った製品名、成分名、使用場所、使用時間を伝えられるようにしておきましょう。

製品のパッケージやラベルは、すぐに捨てず、しばらく保管しておくと安心です。

よくある質問

犬や猫がいる部屋で殺虫剤を使ってもいいですか?

犬や猫がいる状態で殺虫剤を使うのは避けましょう。

使う前に犬猫を別室や屋外へ移動させ、フード皿・水皿・ベッド・おもちゃを片付けてください。

使用後は換気し、薬剤が乾いているか確認してから戻します。

床や家具の脚まわりなど、犬猫がなめやすい場所も見ておきましょう。

くん煙剤を使うときペットはどうすればいいですか?

くん煙剤を使うときは、犬猫を部屋の外へ出してください。

できれば家の外や安全な預け先に移動させると安心です。

フード皿、水皿、トイレ、ペットベッド、毛布、おもちゃも片付けましょう。

使用後は、製品ラベルに従って換気し、床やペット用品まわりを確認してから戻します。

猫がいる家庭で殺虫剤を使うときの注意点はありますか?

猫は高い場所や狭い場所に入り込むため、犬では届かない場所にも触れる可能性があります。

また、毛づくろいで足裏や被毛についたものを口にしやすいです。

殺虫剤を使うときは、猫を退避させ、薬剤が乾いたことと換気が終わったことを確認してから戻しましょう。

猫は一部の成分に敏感な場合があります。特に犬用のノミ・マダニ製品を猫に使うことは避け、猫に使える製品かどうかを必ず確認しましょう。 出典:NPIC「Permethrin General Fact Sheet」

ノミ・ダニは業者に頼めますか?

室内のノミ・ダニ被害が続く場合は、業者に相談できます。

ただし、犬猫の体についているノミ・ダニは、まず動物病院に相談しましょう。

ペットの体の対策と、室内の清掃・駆除を分けて考えることが大切です。

駆除後、犬猫はいつ部屋に戻せますか?

戻すタイミングは、使った薬剤や施工内容によって変わります。

基本は、製品ラベルや業者の指示に従ってください。

目安としては、以下を確認してから戻しましょう。

  • 換気が終わっている
  • 薬剤が乾いている
  • 床や家具に薬剤が残っていない
  • 虫の死骸を片付けた
  • フード皿や水皿を戻せる状態になっている

不安な場合は、業者に「犬猫は何時間後に戻せますか?」と確認してください。

まとめ|犬・猫がいる家庭では薬剤に触れさせない環境づくりが重要

犬・猫がいる家庭で害虫駆除をするときは、害虫を駆除することだけでなく、犬猫が薬剤や虫の死骸に触れない環境を作ることが大切です。

特に注意したいのは、床、フード皿、水皿、トイレ、ペットベッドまわりです。

殺虫剤や駆除グッズを使う前には、犬猫を別室や屋外へ退避させ、ペット用品を片付けましょう。

使用後は、換気、床まわりの確認、フード皿や水皿の洗浄、ペットベッドの確認を行ってください。

ノミ・ダニ、ゴキブリ、ムカデ、ハチ、トコジラミなどの被害が続く場合は、無理に自力で対応し続ける必要はありません。

犬猫がいることを伝えたうえで、薬剤を使う場所、退避時間、作業後の清掃方法を確認できる業者に相談しましょう。

犬・猫がいる家庭では、「どの薬剤を使うか」だけでなく、「犬猫がどこを歩き、どこをなめ、どこで寝るか」まで考えることが、安全な害虫駆除につながります。

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