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夏の夜、窓を開けて涼しい風を入れたいのに、いつの間にか蚊やコバエが部屋を飛び回っている。
「網戸、ちゃんと閉めたはずなのに…」そんな経験、ありませんか?
網戸を閉めていても虫が侵入してくるのには、複数の理由が考えられます。網戸の網目より小さい虫の存在、経年劣化による隙間、そして意外と知られていない「網戸の正しい使い方」など、さまざまな要因が重なっているのです。この記事では、網戸から虫が入ってくる具体的な原因を徹底解説し、今すぐ実践できる効果的な対策方法をご紹介します。
網戸から虫が侵入する5つの主な原因
網戸を閉めているのに虫が入ってくる現象には、いくつかの典型的な原因があります。まずは、あなたの家の網戸がどのような状態にあるのか、チェックしてみましょう。
網戸の網目より小さい虫が通り抜けている
一般的な網戸の網目サイズは、18~20メッシュ程度です。この網目より小さな虫は、網戸を通り抜けて室内に侵入してしまいます。
特にコバエやユスリカ、チョウバエなどは体長が小さく、標準的な網戸では防ぎきれないことがあります。イエバエや蚊は一般的な網戸で防げますが、極小のハエは通り抜けてしまう可能性があります。

網目が経年劣化で広がっていたり、破れていたりすると、さらに侵入されやすくなります。定期的に網戸の状態を確認することが大切です。
網戸に穴や破れがある
長年使用している網戸は、紫外線や風雨によって劣化します。
小さなお子さんやペットがぶつかって穴が開いてしまうこともあるでしょう。一見小さな穴や破れでも、虫にとっては十分な侵入口になってしまいます。夏場は虫が多く発生する時期でもあるため、網戸の穴や破れは虫の侵入を招く大きな原因となります。
網戸の状態をこまめにチェックして、穴や破れがあれば早めに補修や交換を行いましょう。小さな穴であれば、自分で補修することも可能です。
網戸の使い方が間違っている
網戸には「正しい閉め方」があります。
多くの人が知らずに間違った使い方をしているため、虫の侵入を許してしまっているケースがあります。網戸と窓のサッシがぴったりと重なっていないと、隙間ができてしまいます。窓を半開きにする際、室外側の窓を中途半端に閉めてしまうと、網戸と窓の間に大きな隙間が生まれ、虫が侵入できる状態になります。

網戸を閉める際は、網戸を窓のサッシにしっかりとはめ込むことが重要です。網戸の使い方を正しく理解して、適切に開け閉めを行うことが虫の侵入を防ぐポイントと言えます。
モヘアやゴムパッキンの劣化
網戸の枠のサイドについている毛状の部材を「モヘア」と呼びます。このモヘアは、網戸とガラスの間にできる隙間を塞ぐ重要な役割を果たしています。
モヘアが劣化すると、隙間を塞ぐ役割が十分に果たせず、虫が侵入する隙間をつくってしまいます。ゴムパッキンやシール部分が硬化して縮み、密閉性が低下することもあります。これにより、網戸とフレームの間に隙間が生じ、虫の侵入経路になってしまうのです。
モヘアやゴムパッキンは消耗品なので、定期的な交換が必要です。隙間ができていないか定期的にチェックしてみてください。
戸車の高さがずれている
網戸の下部にある戸車の高さが揃っていない場合、網戸が傾いて隙間ができ、虫が入ってくることがあります。
戸車の調整用ネジを回すだけで、隙間が狭まるちょうど良い高さに調節できます。ただし、固定用のネジを間違って回さないよう、十分に気を付けてください。戸車が壊れている場合は、新品に交換する必要があります。
網戸の正しい使い方|虫を入れない開閉テクニック
網戸から虫が侵入するのを防ぐためには、正しい使い方を知ることが重要です。ここでは、虫を入れないための具体的な開閉テクニックをご紹介します。
窓を全開にする場合の正しい配置
窓を全開にする際は、網戸と窓のフレームをぴったり重なり合わせることがポイントです。
網戸のフレームにあるモヘア部分と窓のフレーム部分が重なるように配置することで、網戸と窓の間にすき間を作りません。この配置が、虫の侵入を防ぐ基本となります。
窓を半開きにする場合の正しい配置
窓を半開きにする際は、特に注意が必要です。
室内側の窓を半開きにし、室外側の窓は閉めた状態で網戸を使用してください。室内側の窓を開けて、網戸を使用する方が換気量も調節できます。

逆に、室外側の窓を中途半端に閉めてしまうと、網戸と窓の間に隙間ができて、外から虫が入りやすくなります。この間違った使い方が、虫の侵入を許す原因の一つとなっています。
網戸の開閉は静かに丁寧に
網戸の開閉は、できるだけ静かに、ゆっくりと行いましょう。網戸を勢いよく開け閉めしてしまうと、その衝撃で網戸が歪んだり、破損したりする可能性があります。
開閉時の衝撃で網戸がサッシからずれてしまい、隙間ができることもあります。隙間ができれば、そこから虫が侵入してくる原因にもなりかねません。普段から丁寧に扱うことで、網戸の破損を防ぎ、虫の侵入も防ぐことができます。
隙間を塞ぐ!効果的な防虫対策グッズ
網戸の正しい使い方を実践しても、経年劣化による隙間は避けられません。ここでは、隙間を物理的に塞ぐための効果的なグッズをご紹介します。
隙間テープの選び方と貼り方
隙間テープは、網戸とサッシの間にできた隙間を簡単に塞げる便利なアイテムです。
隙間の大きさに合ったテープを選び、網戸の内側にまっすぐ貼るのが基本です。小さな隙間にはモヘアタイプ、中~大きめの隙間にはスポンジタイプ、耐久性重視ならシリコンタイプ、屋外用途にはアルミタイプが目安となります。
貼る前にフレームを清掃し、採寸して貼り付け、しっかり圧着すると虫の侵入を防げます。室内側(内側)に貼るのが基本で、雨や紫外線の影響を受けにくく長持ちします。
モヘアの交換方法
網戸の端に付いているモヘアが劣化している場合は、新品のものに交換してみましょう。
モヘアを交換する際には、網戸の隙間がしっかりと埋まっているか確認します。製品によって毛の長さが異なるため、網戸にぴったりなものを選ぶ必要があります。モヘアの交換以外にも、ゴムや隙間テープを取り付けて対処することも可能です。

いずれも使用するうちに消耗していくため、隙間ができていないか定期的にチェックしてみてください。
網戸用虫除けスプレーの活用
手軽に虫除け効果を得たいなら、スプレータイプがおすすめです。
網戸だけでなく窓枠などにもスプレーを吹きかけることで、虫が寄り付きにくくなります。製品によっては、長期間効果が持続するものもあります。対象となる害虫は蚊やハエだけでなく、アブ・カメムシ・アリなども含まれているものが多いです(関連記事はこちら)。
網戸に薬剤を塗るのが気になる方は、シートタイプやつり下げタイプの虫除けを使うのがおすすめです。虫除けグッズを選ぶ際には、対象となる害虫の種類、基本の使い方、虫除け効果の持続期間などをよく確認しておきましょう。
貼るタイプ・吊り下げタイプの虫除け
定期的にスプレーするのが面倒、薬剤の吸い込みが心配、という人は「貼るタイプ」がおすすめです。
網戸の好きな場所にテープや面ファスナーで貼り付けるだけで、長期間効果が持続するのがポイント。子どもやペットの届かない場所に貼っておくとよいでしょう。対象害虫はユスリカとチョウバエだけのものが多いので、より多くの害虫を対象にしたいならスプレータイプを検討しましょう。
吊り下げタイプは、ベランダの害虫対策をしたい人におすすめです。長期間の効果持続が期待できるのも魅力ですね。物干し竿やカーテンレールなど吊り下げられる場所さえあれば使用でき、交換も簡単なのもうれしいポイントです。
網目サイズを見直す|小さな虫を効果的にブロック
前述した対策をすべて試しても虫が入ってくる場合は、そもそも網戸の網目のサイズに問題があるのかもしれません。
網目の細かさを示す「メッシュ」とは
網戸の網目の細かさは「メッシュ」という単位で表します。「メッシュ」とは、1インチあたりの網目の数のこと。メッシュ数が大きいほど網目が細かくなり、虫を通しにくくなります。
主に網戸から入る小さな虫には、チョウバエが挙げられます。チョウバエの体長は小さいため、網目の細かい網戸であれば、小さな虫を防ぐことができます。網目サイズが細かい網は、24メッシュ以上の網が当てはまります。
小さな虫を防ぐには24メッシュ以上がおすすめ
小さな虫の侵入を防ぎたい場合には、網目の細かい網戸に張り替えるのがよいでしょう。
24メッシュ以上の網を使用することで、小さな虫もブロックできます。ただし、網目が細かくなるほど風通しが悪くなる傾向があるため、バランスを考えて選ぶことが大切です。網戸の種類を変更したいとき、経年劣化が気になってきたときは、網戸の専門店で交換してもらうとスムーズです。
最近では、虫がいやがる成分が含まれた「防虫網戸」も販売されています。網戸自体に薬剤が含まれており、一度網戸を変えると数年間効果が持続します。一般的な網戸と見た目も変わらないので、外観が気になる人でも使いやすい商品です。
網戸交換のタイミングと費用目安
網戸は長期間使用していると劣化していきます。
破れや穴がなくても、網が緩んでいたり、フレームが歪んでいたりする場合は交換を検討しましょう。網戸の張り替えは自分でも可能ですが、初期投資と設置の手間があります。大掃除・これから家を建てる・網戸が破れてしまったという人などは検討してみてください。
虫を寄せ付けない環境づくり
網戸の対策だけでなく、虫が寄り付きにくい環境を作ることも重要です。ここでは、虫を寄せ付けないための工夫をご紹介します。
LED照明で虫の誘引を減らす
部屋でよく使われる蛍光灯には、微量な紫外線が含まれています。虫はこの紫外線を見ることができるため、蛍光灯を使用することで、虫が反応して集まりやすくなるわけです。
網戸の虫除け対策としては、紫外線をほとんど含まず、虫が寄りにくいLED照明を使用してみるのがよいでしょう。LED照明は蛍光灯よりも寿命が長いため、一度交換すれば長く使い続けられます。
ただし、そもそも紫外線に反応しない虫(蚊やゴキブリなど)には効果が限定的な点に注意が必要です。虫の侵入を抑えたいなら、室内の明かりをLED照明に変更したうえで、虫除けスプレーなどを併用するのがよいでしょう。
窓周辺の清潔を保つ
虫は汚れや湿気、食べ物の匂いに引き寄せられます。
窓周辺を清潔に保ち、ゴミや食べ残しを放置しないことが大切です。ベランダやバルコニーに植木鉢を置いている場合、水やり後の受け皿に溜まった水は蚊の発生源になります。こまめに水を捨てるようにしましょう。
窓の開閉時の注意点
窓の開け閉めをしているときに虫が入ってしまっているケースもあります。
掃除の時に窓を開けたり、ベランダの行き来をするときなど、一瞬窓を開け閉めすることがあると思いますが、その時に虫が入ってしまっているという可能性もあります。虫を家の中に入れるのが本当に嫌だという方は、できる限り窓の開け閉めをするときは注意して行うと良いでしょう。
まとめ|複数の対策を組み合わせて効果的な防虫を実現
網戸から虫が入ってくる原因は、網目より小さい虫の存在、網戸の破損や劣化、間違った使い方、モヘアやゴムパッキンの劣化、戸車のずれなど、複数の要因が考えられます。
まずは網戸の正しい使い方を実践し、隙間テープやモヘアの交換で物理的な隙間を塞ぎましょう。それでも侵入が続く場合は、24メッシュ以上の細かい網目の網戸への交換を検討してください。虫除けスプレーや貼るタイプの虫除けグッズを併用することで、さらに効果を高められます。
LED照明への変更や窓周辺の清潔維持など、虫を寄せ付けない環境づくりも忘れずに。複数の対策を組み合わせることで、快適に換気できる虫のいない空間を実現できるでしょう。
害虫対策でお困りの方は、専門的な情報や駆除方法について、くじょで詳しく解説していますので、ぜひご覧ください。

