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夏場になると、家の中に侵入してくる害虫に悩まされることはありませんか?
市販の駆除グッズも効果的ですが、家にあるものや簡単な材料で作れる自作トラップなら、コストを抑えながら害虫対策ができます。今回は、ゴキブリ、コバエ、ダニ、ナメクジなど、さまざまな害虫に対応した自作トラップの作り方を10種類ご紹介します。
実際に試してみたくなる、手軽な方法ばかりです。
1. 果物バナナトラップ(ハエ・コバエ用)
熟したバナナやリンゴなど、甘い香りを放つ果物を使ったトラップです。
バナナの皮を小さな容器に入れ、その上からサランラップで覆います。ラップに数か所の穴をあけておけば、ハエやコバエがその甘い香りに誘われて中に入りますが、外に出にくくなる仕組みです。

必要な材料:
- 熟した果物(バナナ、リンゴなど)
- サランラップ
- 小さな容器(空きビンなど)
作り方のポイント:
ラップの穴は小さめに開けるのがコツです。大きすぎると虫が逃げやすくなるため、つまようじで数か所刺す程度がおすすめです。果物が発酵してくると、より強い香りで害虫を引き寄せます。
安全上の注意:
小さなお子様やペットがいるご家庭では、誤って口にしないよう手の届かない場所に設置してください。また、果物は腐敗しやすいため、2〜3日を目安に交換しましょう。
2. ペットボトルトラップ(蚊・ゴキブリ用)
ペットボトルを使ったシンプルなトラップです。
ペットボトルを半分に切り、上の部分を逆さにして下の部分に差し込みます。そこに水と砂糖を混ぜた液体を入れて、蚊やゴキブリが誘引されてボトル内に閉じ込められる仕組みです。
必要な材料:
- ペットボトル(500mlまたは2L)
- 水
- 砂糖
設置のコツ:
砂糖水の濃度は10%程度が目安です。暗い場所や湿気の多い場所に設置すると、より多くの害虫を捕獲しやすくなります。数日おきに液体を交換することで、効果を持続させられます。
安全上の注意:
ペットボトルの切り口は鋭利になりやすいため、テープなどで保護すると安全です。また、砂糖水は小さなお子様やペットが誤飲しないよう、設置場所に注意してください。
3. ダクトテープトラップ(クモ・ムカデ用)
ダクトテープを使って、害虫が通りそうな場所に簡単な粘着トラップを仕掛ける方法です。
ダクトテープの粘着面を上にして、壁際や家具の下に貼り付けておくと、クモやムカデなどを捕獲できます。
必要な材料:
- ダクトテープ(強力な粘着力のもの)
設置場所の例:
ムカデは湿気を好むため、浴室や洗面所の隅、床下収納の入り口などに設置するとよいでしょう。クモは天井や壁の隅を移動するため、そういった場所に貼り付けておくのも一案です。

安全上の注意:
ムカデは毒を持つ種類もいるため、捕獲後の処理は素手で触らず、割り箸やピンセットなどを使用してください。また、テープに触れた際の粘着剤が肌に残る場合があるため、取り扱いには注意しましょう。
4. お酢と洗剤のトラップ(アリ・ゴキブリ用)
お酢と洗剤を混ぜた液体を容器に入れて、アリやゴキブリがよく通る場所に置いておきます。
お酢の香りで害虫が引き寄せられ、洗剤で動けなくなる仕組みです。特にキッチン周りで使いやすい方法です。
必要な材料:
- お酢
- 食器用洗剤
- 容器(お皿や空きビン)
配合の目安:
お酢と洗剤の比率は2:1程度が目安です。洗剤が多すぎると香りが弱まるため、バランスが重要です。浅めの容器を使うと、害虫が入りやすくなります。
安全上の注意:
お酢と洗剤の混合液は、小さなお子様やペットが誤飲しないよう、手の届かない場所に設置してください。また、こぼれた場合は床が滑りやすくなるため、すぐに拭き取りましょう。
5. ビールトラップ(ナメクジ用)
ナメクジはビールの香りに引き寄せられる習性があります。
浅い容器にビールを入れて、ナメクジが通りそうな場所に置くだけで、ビールの香りに誘われて中に入ります。入ったら出にくくなり、捕獲できる仕組みです。
必要な材料:
- ビール(発泡酒でも可)
- 浅い容器
設置のポイント:
庭やベランダの植木鉢の近くに設置するとよいでしょう。雨が降ると薄まってしまうため、屋根のある場所か、容器の上に簡易的な屋根を作ると効果が持続します。
安全上の注意:
ビールを使用するため、小さなお子様やペットが誤飲しないよう、設置場所には十分注意してください。また、捕獲後のナメクジは素手で触らず、割り箸などで処理しましょう。
6. イエローパントラップ(飛翔昆虫用)

黄色い容器に水を入れて設置するトラップです。
多くの飛翔昆虫は黄色に引き寄せられる習性があるため、黄色い容器に水を張っておくだけで、コバエやアブラムシなどを捕獲できます。
必要な材料:
- 黄色い容器(洗面器やバケツ)
- 水
- 少量の食器用洗剤(表面張力を弱めるため)
効果を高める工夫:
水に数滴の洗剤を加えると、虫が水面に落ちた際に沈みやすくなります。ベランダや庭に設置する場合は、日当たりの良い場所を選ぶと、より多くの虫を引き寄せやすくなります。
安全上の注意:
水を使用するため、小さなお子様やペットが誤って飲まないよう注意してください。また、屋外に設置する場合は、蚊の発生源にならないよう、定期的に水を交換しましょう。
7. ピットフォールトラップ(地表を歩く昆虫用)
地面に穴を掘って虫が落下するのを待つトラップです。
主に地面を歩く飛ばない甲虫を捕まえることができます。構造自体は非常にシンプルですが、構造を工夫したりエサを色々試したりと、改良を試しやすいトラップです。
必要な材料:
- プラコップ
- 竹串
- ペットボトルのキャップ
- 排水溝ネット(エサを包む用)
- 牛乳パック(屋根用)
作り方の手順:
- プラコップの底に雨水を逃がすための穴を何か所か空ける
- プラコップの上から3cmくらいのところに、円の真ん中を通るように穴を2カ所空ける
- ペットボトルキャップに竹串が円の真ん中を通るように穴を2つ空ける
- 竹串をキャップとプラコップに通して、キャップが宙に浮いているようにする
- 地面にプラコップがちょうど埋まる深さの穴を掘り、容器の縁が地面と同じ高さになるように埋める
- ペットボトルキャップに小さく切った排水溝ネットに包んだエサを乗せる
- 牛乳パックと竹串でトラップに雨が入らないように屋根をつける
エサの選び方:
バナナ、魚肉ソーセージ、煮干し、寿司の粉、果物、乳酸菌飲料などがよく使われます。発酵させたものを使うと寄ってきやすくなります。設置期間は1~2日が目安です。
安全上の注意:
ハチなど毒を持った虫が集まっている場合もあるため、採集するときは注意してください。また、捕獲した虫の中には保護対象の種類が含まれる可能性もあるため、確認後は速やかに放すことをおすすめします。
8. 簡易的な害虫トラップ(モニタリング用)
博物館や美術館でも使用される、文化財害虫のモニタリング調査用トラップを家庭でも応用できます。

必要な材料:
- 型紙(厚紙に印刷したもの)
- 両面テープ(幅5cmのもの、強力な粘着力のもの)
- カッター、カッターマット、定規
作り方と設置方法:
型紙を厚紙に印刷し、型紙を切って作成します。基本的には部屋の四隅をメインに設置します。重要度が高いところには多めに、重要度が低いところには少なめに設置するなど、場合によってトラップの数を調節できます。
注意点:
両面テープに関してはできるだけ強力な粘着力、粘性のものが望ましいです。弱いと一度捕まった昆虫が外れてしまう可能性があります。また、型紙の入手方法については、文化財害虫関連の専門サイトや研究機関のウェブサイトで公開されている場合があります。
9. めんつゆトラップ(コバエ用)
めんつゆの香りでコバエを引き寄せる、キッチンで手軽に作れるトラップです。
必要な材料:
- めんつゆ
- 水
- 食器用洗剤
- 容器(プラスチックカップなど)
作り方:
容器にめんつゆと水を1:1の割合で入れ、食器用洗剤を数滴垂らします。洗剤が表面張力を弱めるため、コバエが液体に触れると沈んでしまいます。
設置場所のコツ:
生ゴミの近くやキッチンのシンク周辺に置くとよいでしょう。2〜3日で液体を交換すると、効果を保ちやすくなります。
安全上の注意:
めんつゆと洗剤の混合液は、小さなお子様やペットが誤飲しないよう、手の届かない場所に設置してください。
10. 紙製IPMトラップ(文化財害虫用)
室内に生息する虫の生息状況を確認する昆虫類トラップ調査のための捕虫器です。IPM(総合的有害生物管理)の考え方に基づいた専門的なトラップですが、家庭でも応用できます。
特徴:
- 捕虫率の向上:床とトラップとの段差がほぼなく、斜面を作らないことで捕虫率を高めています
- デザイン性:通常の目線からは捕虫した虫が見えないよう、虫の進入窓が下向きになっています
- 捕獲した文化財害虫がわかりやすい:接着部分を含めて全体を白色にしているため、捕虫した虫の判別がしやすくなっています
- 簡単な組み立て:谷折りにしていくだけで簡単に組み立て、設置ができます
設置のポイント:
エントランスや展示室など来館者様の目に触れる場所でも違和感のないシンプルなデザインのため、リビングや寝室でも使用できます。
入手方法:
紙製IPMトラップは、文化財保存関連の専門業者や、博物館・美術館向けの資材を扱う業者から購入できる場合があります。また、一部の研究機関では型紙を公開している場合もあります。
自作トラップと市販品の比較
自作トラップには、コストを抑えられる、家にあるもので作れる、害虫の種類に応じてカスタマイズできるといったメリットがあります。
一方で、市販品は即効性が期待でき、長期間効果が持続するものが多いです。状況に応じて使い分けることで、より適切な害虫対策が可能になります。
自作トラップが向いているケース:
- 害虫の発生が軽度の場合
- 特定の場所だけ対策したい場合
- コストを抑えたい場合
- 子どもやペットがいて化学薬品を避けたい場合
市販品が向いているケース:
- 害虫の発生が深刻な場合
- 広範囲を対策したい場合
- 即効性を求める場合
- 長期間の効果を求める場合
トラップ設置時の注意点
トラップを設置する際は、いくつかの注意点があります。
安全面での注意:
- 小さな子どもやペットが触れない場所に設置する
- 食品を使ったトラップは定期的に交換し、カビや腐敗を防ぐ
- ハチや毒を持った虫が集まっている場合もあるため、採集するときは注意する
- 液体を使用するトラップは、誤飲防止のため設置場所に十分注意する
- ムカデなど毒を持つ害虫の処理は、素手で触らず道具を使用する
効果を高めるポイント:
- 害虫の通り道や発生源の近くに設置する
- 複数のトラップを組み合わせて使用する
- 定期的にトラップの状態を確認し、必要に応じて交換する
- 捕まえた虫は適切に処理するか、益虫の場合は速やかに放す
廃棄方法:
使用済みのトラップは、害虫が付着したまま密閉できる袋に入れ、自治体の指示に従って廃棄してください。液体を使用したトラップは、中身を排水口に流さず、新聞紙などに吸わせてから可燃ゴミとして処分しましょう。
まとめ
家にある材料で簡単に作れる害虫トラップを10種類ご紹介しました。
それぞれの害虫に合わせたトラップを選ぶことで、害虫対策ができます。DIYならではの手軽さで、害虫を減らし、快適な生活環境を守りましょう。
ただし、自作トラップはあくまで補助的な対策です。トラップの効果を実感できない場合や、害虫の発生が深刻な場合は、専門の駆除業者に相談することをおすすめします。
害虫や害獣の被害にお困りの場合や、予防対策について詳しく知りたい方は、くじょで詳しい情報をご覧いただけます。さまざまな害虫・害獣に関する対策方法や駆除方法を記事形式で解説していますので、ぜひ参考にしてください。

