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ある夜、浴室に入ったら壁を素早く這う長い脚の生き物が…。
「うわっ!」と思わず声が出てしまった経験、ありませんか?それがゲジゲジとの最初の出会いだったという方も多いでしょう。灰黄色の体に無数の長い脚を持つゲジゲジは、見た目のインパクトが強く、家の中で遭遇すると驚いてしまいますよね。でも実は、ゲジゲジは人を咬むことはなく、むしろゴキブリやクモなどの害虫を食べてくれる益虫なんです。
とはいえ、やっぱり家の中で見かけるのは気持ちのいいものではありません。この記事では、ゲジゲジが家に侵入する原因から効果的な駆除方法、そして二度と入ってこないための予防策まで、実践的な対策を解説します。
ゲジゲジとは?その正体と特徴を知ろう
駆除の前に、まずは相手を知ることが大切です。
ゲジゲジの正式名称は「ゲジ(蚰蜒)」といい、ムカデ綱のゲジ目に属する生き物です。日本には主に2種類が生息しており、小型種「ゲジ」と大型種「オオゲジ」がいます。灰黄色の体に背中には灰緑色の3本の縦じまがあり、体長よりも長い触角を持つのが特徴的。左右に15本ずつ、合計30本もの細長い脚を持っています。

ゲジゲジは夜行性で、昼間は石の下や草むら、建物の床下など暗く湿った場所に潜んでいます。肉食性で、ハエ、蚊、コオロギ、クモ、ワラジムシなどの小型昆虫を捕食するため、動きは俊敏です。その素早さには驚かされます。昆虫としては比較的長く生きる種で、その間に多数の害虫を捕食してくれるため、実は益虫としての側面も持っているんです。
ムカデと近縁の仲間ですが、ムカデのように人を咬むことはありません。脚は外敵に襲われると自切することができますが、脱皮により再生します。
ムカデ・ヤスデとの見分け方
ゲジゲジと間違えやすいのがムカデとヤスデです。簡単な見分け方をご紹介しましょう。
- ゲジゲジ:脚が長く、素早く動く、人を咬まない
- ムカデ:脚が短く、咬むことがある、毒を持つ
- ヤスデ:脚が多数、丸まる習性、臭い液体を出す
ゲジゲジは他の2種に比べて脚が長く、動きが速いのが特徴です。
ゲジゲジが家に侵入する原因とは
なぜゲジゲジは家の中に入ってくるのでしょうか?
主な理由は3つあります。第一に「湿気」です。ゲジゲジは湿気の多い環境を好むため、浴室や洗面所、床下など水回りに引き寄せられます。第二に「エサ」の存在。家の中にゴキブリやクモなどの小型昆虫がいると、それを捕食するためにゲジゲジが侵入してきます。第三に「越冬場所」を求めて。秋から冬にかけては暖かい場所を求めて家屋内へ侵入することがあります。
ゲジゲジの主な侵入経路
ゲジゲジは体が小さく、わずかな隙間からでも侵入できます。特に多い侵入箇所は以下の通りです。
- 玄関ドアと戸枠の隙間
- 窓と窓枠の小さな隙間
- 換気扇や換気口(通気口・通風口)
- エアコン室外機の配管周り
- 排水溝や排水管
- 壁のひびや亀裂
これらの場所から徘徊しながら屋内へ侵入してきます。雨どいを登って2階の窓から入ってくることもあるので、1階だけでなく2階も油断できません。
ゲジゲジが発生しやすい時期
ゲジゲジの活動時期は3月から12月までと長く、特に6月から9月が最も活発になります。梅雨の時期や夏場は湿度が高くなるため、ゲジゲジの活動がピークに達し、目撃する機会が増えるのです。
2025年の気象データでは、全国的に湿度の高い日が続く傾向にあるため、例年以上にゲジゲジ対策が重要になっています。
効果的なゲジゲジの駆除方法
家の中でゲジゲジを見つけてしまったら、どう対処すればいいのでしょうか?

即効性のある駆除方法
屋内に侵入してきたゲジゲジには、ゴキブリ駆除用スプレーを直接噴きかけることで退治できます。冷凍スプレーも有効で、素早く動くゲジゲジを瞬時に動けなくすることができます。ただし、ゲジゲジは俊敏なため、見失ってしまうこともあります。
見失った場合はどうすればいいのでしょうか?
天井裏や床下が生息場所になっている可能性があるため、煙霧処理やくん煙剤、加熱蒸散剤などの処理を行うことが有効です。部屋中に殺虫成分を行き渡らせ、潜んでいる不快な害虫をまとめて退治できます。燻煙処理の直後には、侵入経路を封鎖することも忘れずに。
屋外での駆除と予防
ゲジゲジは徘徊しながら屋内へ侵入してくるため、家の外周に対策を施すことが重要です。入ってきては困る場所を取り囲むように殺虫剤を散布しましょう。有機リン剤やカーバメート剤の粉剤や粒剤を帯状に散布すると有効です。雨が当たらない場所に処理すると効果が持続します。
家の周りにまくタイプの侵入防止剤や、窓の下や外壁、玄関下にスプレーするタイプなど、侵入されたくないところに処理するだけで、家の周りのイヤな害虫に優れた効果を発揮します。
小さな子どもやペットがいる場合の注意点
薬剤を使用する際は、換気を徹底し、使用表示を確認して安全に対処してください。小さなお子さんやペットがいるご家庭では、天然由来のハッカ油やヒノキ油を使った対策も検討できます。布に染み込ませてふいたり、スプレーに入れて散布したりする方法があります。
害虫・害獣駆除に関するさらに詳しい情報は、くじょで確認できます。
ゲジゲジを寄せ付けない予防策
駆除も大切ですが、そもそも侵入させないことが最も重要です。

侵入経路を封鎖する
換気口には目の細かいネットをかけ、排水溝には栓をしましょう。これらはホームセンターや通販で購入できます。壁のひびや隙間はパテやテープを用いて埋めることが有効です。扉や窓はこまめにしっかり閉めることも心がけてください。
これらの対策はゲジゲジだけでなく、ゴキブリなどその他の害虫の侵入防止効果もあるため、やっておいて損はありません。
湿気対策と環境整備
ゲジゲジは湿気の多い場所を好むため、湿気対策が重要です。室内に物やゴミが多いと湿気が溜まりやすくなり、ゲジゲジも寄り付きやすくなります。こまめな清掃や換気を心がけましょう。
庭の落ち葉や落ちている石、プランターや段ボール、木材などの影も湿気が溜まりやすく、ゲジゲジが集まりやすくなります。これらを庭に放置していると、ゲジゲジのみならず、シロアリなどの被害に遭うリスクも上がります。庭は室内以上に虫が寄り付きやすく、しかも家と直結しているため、「ゲジゲジの対策をするならまずは庭から」という考え方も大切です。
エサとなる害虫を減らす
ゲジゲジはゴキブリやクモなどの小型昆虫を捕食するため、これらの害虫が家の中にいるとゲジゲジも引き寄せられます。つまり、ゲジゲジが出るということは、他の害虫も潜んでいる可能性が高いということ。
定期的な清掃で食べカスやゴミを残さないようにし、ゴキブリなどの害虫対策も同時に行うことで、ゲジゲジの侵入も防げます。床下や家周辺に生えている草むら、廃材やがれきの下などが住みかとなっている場合がありますので、これらを除去することで、ゲジゲジがすみにくい環境をつくることも必要です。
ゲジゲジ対策におすすめのグッズ
市販されているゲジゲジ対策グッズを活用すれば、より効果的に対策できます。

侵入防止剤
家の外周にまくタイプの粉剤や、スプレータイプの侵入防止剤が有効です。虫コロリアースなどの製品は、ゲジゲジだけでなくムカデやヤスデにも効果があります。購入する際は、対象害虫を確認してから購入してください。
冷凍スプレー
素早く動くゲジゲジを瞬時に動けなくする冷凍スプレーは、室内での駆除に便利です。殺虫成分を使わないため、小さなお子さんやペットがいる家庭でも比較的安心して使えます。
くん煙剤・加熱蒸散剤
天井裏や床下など、直接手が届かない場所に潜んでいるゲジゲジには、部屋中に霧を行き渡らせるエアゾール全量噴射型殺虫剤が有効です。クモ、チャタテムシ、ハチ、カメムシ、ムカデまで効くタイプもあります。
天然由来の忌避剤
ハッカ油やヒノキ油などの天然由来の香りも、ゲジゲジ対策に使われています。布に染み込ませてふいたり、置いたり、スプレーに入れて散布したりする方法があります。侵入経路を中心に試してみてください。
まとめ:ゲジゲジ対策は「侵入を防ぐ」「環境を整える」「駆除で断つ」の3段階
ゲジゲジは見た目が不快ですが、人を咬むことはなく、むしろ害虫を食べてくれる益虫です。とはいえ、家の中で見かけるのは気持ちのいいものではありませんよね。
効果的なゲジゲジ対策は、「侵入を防ぐ」「環境を整える」「駆除で断つ」の3段階で行います。まず隙間を封鎖し、浴室や床下の除湿で発生を防ぎ、忌避剤でバリアを作ります。すでに出た場合は冷凍スプレーで駆除し、見失ったら燻煙処理を行い、直後に侵入経路を封鎖します。
一匹見つけたら、それは家のどこかに侵入経路があるサインかもしれません。放置していると大量発生につながる恐れもあるため、早めの対策が重要です。この記事で紹介した方法を実践して、快適な住環境を取り戻しましょう。
もし自分での対策が難しい場合や、すでに大量発生してしまっている場合は、専門の害虫駆除業者に相談することも検討してください。プロの技術と知識で、確実にゲジゲジ問題を解決してくれます。
害虫・害獣駆除に関するさらに詳しい情報や、他の害虫対策についても知りたい方は、ぜひくじょをご覧ください。実践的な駆除方法や予防策を幅広く紹介しています。

